老いと音楽

  • 2013.11.25 Monday
  • 05:30
NHKで認知症の特集を観た。
老後に認知症を発症する人の割合が増え続けているらしく、
50代も後半になった私にとっては、それなりに現実味を感じる話題。

ケアマネなど行政の老人福祉担当者は、
老人の生活の質を維持する為と頻繁に家庭を訪問し、
ヘルパーの派遣や最終的には老人施設への入所を勧めて来る。

それに対して当事者は、
夫婦二人暮らしでどちらかが認知症、一人暮らしの人、
環境はそれぞれ違っても、
出来る限り自宅での生活を続たいと、なかなか勧めに応じない。

区役所などから入れ替わり立ち代わり、
複数の見知らぬ人間にやって来られては、
今の自分の歳でもあまりいい印象は持てないな。
老人と会話するのに言葉は選んでいても、
しょせん”仕事”、上から目線で心が篭っていない気がしてしまう。
そんな風に感じる私自身が、もう既にアブナイのかもしれないけど(苦笑)
30才前後、自分の孫位の公務員の話し振りを聞かされたら、
物事の判断が鈍ってどう対応していいか判らない老人が、
頑なになるのも無理は無いんじゃないの?

そんな意固地な人たちがふっと優しく素直な表情をする時に、
決まって音楽があった。
70代一人暮らしの男性は、
昔好きだったカラオケのマイクを手に会社員の頃を回想し、
認知症が進みケアマネに怒りをぶつける女性は、
亡くなったご主人愛用のギターを大切にしていた。
若い頃ご主人のギターで歌った思い出。
(彼のギターは歌を上手くリードしてくれたそうです。青春じゃないですか。)
そして、彼女自身も軽くコードを弾きながら、
思い出の曲を小さな声で聴かせてくれた。素敵だったな。
認知症で人生の終点に近づいている人が、一瞬輝きを取り戻す。
音楽の力はすごいね。

いわゆる”まだら呆け”というのか、昔の事はしっかりと覚えていても、
毎日の食事や通院など一人での生活が困難になって来ると、
行政は少しでも早く施設に入所させようと。
まあ確かにそれが正解なのかも知れないけど、
それってなんか本人の気持ちを後回しにしている気がする。
ギターを大事にしていた女性もその後施設に入り、賃貸住宅を退去。
ご主人の形見のギターも家財道具と一緒に処分された様・・・
仕方ないとは言え、切ないシーンだった。


今も音楽によってパワーをもらっている私。
つい先日も東京で2日間のRock三昧をして来たし、
まだまだ現役でメタルサインをするつもり。
認知症になる気はさらさら無いけど、これだけは分からないしね。
まだ先の事と言いながら、複雑な思いで観終わった特集でした。
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