KOJIくん

2022.04.22 Friday 23:27
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    ラクリマのKOJIくんが亡くなった。

    仕事場で何時ものように15時過ぎの入金チェックに繋いだYahooで

    最新ニュースを知った。

     

    一応定時まで仕事はしたけれど、平常心ではいられなかった。

    娘にLINEを入れて、16時退勤後の返事を待った。

    娘もKOJIくんが闘病中な事は知っていたけれど、

    あまりに急な訃報にショックが大きかったようだ。

     

    帰宅途中の娘から数分おきに入るLINEはすぐに懐かしい思い出話になっていった。

    コンビニで領収書のあて名を問われ、「上様」と言うところを間違えて「殿様」と答えてしまった話。

    「俺の名前は殿」と自分に言い聞かすKOJIくん。

    あれ以来私達親子の間ではKOJIくんの事を殿と呼ぶように(苦笑)

    その殿がキノコ狩りに行きたい話とか、

    クリーニング・タグをつけたままテレビに出た話とか、

    V系ミュージシャンのイメージにそぐわない癒し系エピソードが続々と出てきて、

    悲しいけれど笑ってしまう。

    涙の滲んだ目で苦笑し、笑いながらも、楽しい思い出がこんなに有る事に気付きまた泣けてしまう。

    退勤までの2時間は涙と笑いを押し殺すのが大変だった。

    お互いに帰宅してからもポツポツとLINEが行き交い、

    La'cryma Christiの一員としてのKOJIくんの存在をひしひしと感じた。

     

    Sculpture of Time の発表直後からずっと追い続けてきたから、心情的には身内に近い感覚で。

    SHUSEファンではあるけれど、今回KOJIくんについての思い出が尽きなくて、

    ファンとしてバンドと共に10年近く過ごしてきた重みを改めて実感した。

     

    音楽の方向性の違い等で解散まで一緒に居られなかったKOJIくんだけれども、

    やっぱりLa'crymaの1/5として大切な人だったね。

    訃報の見出しには「ラクリマ・クリスティのギタリスト」とされている。

    ALICE IN MENSWEARやALvinoでの活躍も有ったけど、やっぱりね・・

     

    それともう一つ。

    10代前半だった娘とのギクシャクしていた関係が少しずついい方向に向いて行ったのは、

    ラクリマさんのお陰だった。

    親として言いたいことは一杯あったけれど、

    共通項であるラクリマだけは何も言わず同じ方向を向いて追いかける内に、

    なんとなく壁が無くなっていった。

     

    今回の訃報でも娘とふたりKOJIくんの思い出を語り尽くし偲ぶことが出来た。

    娘、驚くほどKOJIくんネタを熱く語った。

    KOJIくん、こんなに多くの思い出をありがとう。

    ライブで「おまたせ〜」な感じで走ってくるKOJIくんは本当にカッコよかったです。

    いまはゆっくりして下さいね。

    category:ラクリマ・日常 | by:パルメットcomments(0) | -

    善き哉

    2021.12.31 Friday 23:07
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      2021年もおしまいが近付いてきました。


      今年は紅白も観ず、

      (去年の角川ミュージアムからの中継は良かったな)

      孤独のグルメが楽しみです。


      夕方娘のところにテレビ電話して、ゆまさんの顔をみて、婿さんにも年末の挨拶をして。


      夜8時過ぎから、やっとお重にお節を詰め出して(笑)

      BGMにはAFN(元のFEN)のclassic rockを爆音で。


      昔岩国の米軍キャンプから雑音をかいくぐって聴いていた進駐軍放送がAFNになって、数十年ご無沙汰していた。

      最近、英会話のエッセイの題材でラジオとの付き合いを振り返っていて、偶然AFNのインターネット放送があることを知った。

      それ以来、事ある毎に聴いている。


      昔みたいな雑音がないのはある意味寂しいけれど(苦笑)

      その頃のチューニングの悪さや、深夜にボリュームを下げてこっそり聴いていた思い出。

      このネタで、またカナダ人講師と共感し合えてしまった。

      来春で4年目に入る英語だけど、いまだに様々な話題で共通項が見付かっていて、来年も楽しみだ。

      言葉の違いを通り越して、基本は人間同士の感性だと実感させてもらう。

      伝えたい事が有るのは幸せだ。

      category:- | by:パルメットcomments(0) | -

      奈良

      2021.08.09 Monday 22:57
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        35℃を超える真夏の一日、奈良に行って来た。

        奈良国立博物館で興味深い企画展が開催されていて、

        熱中症やCOVIDの恐れも感じながら2年振りの奈良行きだった。

         

        25年程前は毎年のように奈良を訪れていた。

        佛教美術の講座を受講していた為、主に秋の「正倉院展」が目的だったが、

        いつも娘同伴だった。

        そこで東大寺の鹿のファンになった娘は、

        5年生の夏休みに自由研究として「奈良の鹿」を題材に選んだ。

        当然現地に行かなきゃ?という大義名分で(笑)真夏の奈良を訪れた。

        奈良も盆地の為、夏の暑さはかなり厳しい。

        酷暑の中で鹿の写真を大量に撮り、鹿保存会でエピソードを取材し、

        駅近くの商店街で名物の「大仏焼き」を食べた。

        炎天下での取材後にジョッキ!で飲んだウーロン茶は、今も娘との語り草だ。

         

        鹿の自由研究から数年後には娘と共にラクリマにのめり込み、

        東京・大阪へのライブ遠征に明け暮れる様になってしまったので、

        奈良とは随分ご無沙汰になった。

        「正倉院展」を観るため再び奈良を訪れたのは2年前の秋、実に22年振りだった。

        その時、近鉄奈良駅を出た最初の印象は「さほど変わっていない!」だった。

        駅前の広場も、そこに立つ黒衣の僧も、商店街の雰囲気も。

        4半世紀近い前とほぼ変わっていない事に驚いた。

        そして今回もその思いを更に強くした。

         

        奈良博ではすべての展示品を撮影可能で、

        仏像でも装飾文様ばかり 拘りの細部を撮影して滞在時間を長くしてしまった。

        もっとも今は一人だから、「早く帰ろう」と急かす娘もいない。

        気兼ねも無いけれど、少し寂しい。

         

        奈良博を出た後は炎天下の昼下がり、

        興福寺を抜け猿沢の池近くのお好み焼き屋さんまで歩く。

        人影もまばらで、ほとんど風も吹かないお寺の土塀脇で救急車とすれ違うと

        思わず「ここで倒れて搬送されない様にしっかり歩かなきゃ」と思ってしまう。

        五重塔近くのひなびた石段に座って休んでいると、

        時間が止まっているようだ。

        よくある例えではなく、本当に「止まっている・・」

        そんな感じだった。

         

        考えてみれば、奈良は京都が平安京と呼ばれるより数百年前、

        8世紀には既に日本の都だった。

        2021年の現在まで1,300年以上も町として存在している。

        普通の街なら、たとえ50年でも周りの変化は大きいと感じるけれど、

        奈良ではさほどの問題ではないのかも知れない。

        時の流れるスピードが違う。ゆっくり時が流れている。

        その奈良の町では、ひとりの人間の7・80年の人生なんて微々たる時間なんだろうな。

         

        時の流れがゆっくりなのを証明するように、

        四半世紀振りに訪れた「かめや」は今もちゃんと営業していて、

        大仏焼きもジョッキウーロン茶も健在だった。

        正直もうお店自体も有るのか不安だったけれど、

        そんな心配を笑うように、な〜〜んにも変わらずそこにあった。

        やっぱり奈良は時がゆっくり流れている。

         

        往復の近鉄特急の車窓から見えるのは、

        のどかな田園風景と真っ青な空にモクモク湧いてくる入道雲だった。

        おそらくこの夏に見る一番の夏空。

        この風景も奈良の街の雰囲気も変わらず在り続けて欲しいと思う。

        category:アート・歴史 | by:パルメットcomments(0) | -

        Birthday

        2021.04.14 Wednesday 23:35
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          只今4/14の午後11時30分

          あと30分ほどで、お孫の3歳の誕生日だ。

           

          3年前の4/14

          丁度この時間、娘の婿さんとふたりして、

          初産の娘に付き添っていた。

          自然分娩の予定だったけれど、

          予想外の難産で、夜の明けるのを待って手術になった。

           

          娘を手術室に送り病棟の談話室で待っている間、

          前夜からの雨が上がって、みるみる青空が広がって行った。

          ガラス張りの大きな窓の外を、

          薄〜い雲がもくもくと湧き上がってきて、

          まるで龍が空に昇って行く様だった。

          本当に感動的な光景だったなぁ。

           

          ドラマチックな天候もお孫の誕生を祝福している様で、

          「きっとそろそろ産まれたかな」と思ったのが8時数分過ぎ。

          実際の出産時間は8時4分だった。

           

           

          先日、一足い早く3歳の誕生日をお祝いしに行って来た。

          離れて住んでいる上、1年以上続くcovidのせいで、

          9ヶ月振りに会うお孫。

          ここ2ヶ月ほどですっかり話せる様になって、可愛い盛り。

          いつも観ているらしい英語の映像のお蔭で、

          日本語と英語の混ざったお話を一杯聞かせてもらった。

          いつかあの日の湧き上がる雲の画像を本人に見せてあげたいな。

          category:日常 | by:パルメットcomments(0) | -

          10年前

          2020.06.16 Tuesday 23:38
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            自宅のエアコンが不調で修理に来てもらった。

            中途半端な時間に修理が終わったので、

            その後出勤しても数時間の滞在に(笑)

            結局休みにしてもらった。


            梅雨の中休み的な、風が爽やかな日。

            せっかくだから有意義に過ごしたい。

            こんな日は近くのアンティークビルにあるオープンカフェがいいな。


            昔行った事は、確かこのブログにも書いた気がする。

            調べたら、ちょうど2010年の6/10だった。

            もう、10年経ったのか(驚)


            今のご時世、営業しているかも不安で、

            食べログで調べてから行ってきました。


            結果雰囲気は殆ど変わらず、

            パスタもデザートも美味しかった。

            屋上を渡ってくる風も爽やかだった。

            唯一違っていたのは、

            COVIDに気を使って暮らしている事

            これだけだった(苦笑)


            最後に訪れてからでも8年程経つのに、

            居心地のいい場所が変わらずに有るって事がうれしい。

            category:日常 | by:パルメットcomments(0) | -

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